2009年11月25日
グーグル、イラク博物館の収蔵品を電子化 来年から無料で公開
【11月25日 AFP】米グーグル(Google)は24日、イラク・バクダッド(Baghdad)にある国立博物館(National Museum)の収蔵品の電子化と目録作成などを行うプロジェクトを開始すると発表した。
3日間の日程でイラクを訪れた同社のエリック・シュミット(Eric Schmidt)最高経営責任者(CEO)は訪問最終日の同日、バグダッドで記者会見し、同博物館の収蔵品約1万4000点を電子化して来年初めからオンラインで無料公開すると語った。
シュミットCEOは「世界におけるグーグルのミッションは、誰もが情報を利用できるようにすることだ」と前置きし、アラブ世界には、手に入りづらく、まだ理解されていない情報が膨大にあると述べた。また、「イラク政府とイラク国民の支援により、この博物館はいつでも世界中に開かれることになる」と語った。
国立博物館はかつて世界屈指のメソポタミア・コレクションを誇っていたが、2003年4月の米国主導の進攻後に約1万5000体の像など多数の貴重な美術品が略奪された。多数の古美術品が破壊されたり像の頭部がたたき落とされたりしたほか、強盗団が価値のある美術品を選んで密輸した。
その後、一部の美術品は美術館に戻ってきた。その大半は隣国のヨルダンにあったが、シリアや米国のほか、ペルーやスウェーデンに渡っていたものもあった。
プロジェクトにかかる費用の金額は明らかにされていないが、費用はグーグルと米国務省が共同で負担する。グーグルはプロジェクトに3人のスタッフをすでに派遣しているという。
米国主導の進攻後、イラクは停滞した経済や老朽化したインフラの立て直しを図るため、海外からの投資を強く求めてきた。今回のグーグルの動きは、イラクの治安が改善しつつある兆しとみることができる。(c)AFP/Prashant Rao
2009年11月24日
米ニューズがMSと提携模索、グーグルへの記事不掲載で対抗
【11月23日 AFP】メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏率いるメディア大手ニューズ・コーポレーション(News Corp)が、米インターネット検索大手グーグル(Google)に自社グループのニュースを掲載させない方向で、グーグルに対抗する検索サービス「Bing(ビング)」を提供する米ソフトウエア最大手マイクロソフト(Microsoft)と提携を模索している。23日、英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)が伝えた。
マードック氏はこれまで、ニューズ傘下の新聞各社の記事をグーグルが「盗んでいる」と批判し、グーグルニュースへの掲載を禁止する可能性にも言及して、メディア関係者の議論をあおってきた。
ニューズ傘下の新聞電子版についてはすでにマードック氏が有料化する意向を発表しているが、これに対しグーグル側は、グーグル上に記事を掲載させたくない配信元は自由に削除を選択できると応じていた。
一方、マイクロソフトはインターネット検索におけるグーグル独占に、新サービス「ビング」で切り崩しを試みており、ニューズとの提携が実現した場合、料金を支払ってニューズ系の記事を配信する流れが見込まれる。(c)AFP
南極の氷の減少、規模・速さ予測を上回る 米研究
【11月23日 AFP】これまで地球温暖化の影響をあまり受けていないとみられていた東南極(East Antarctic)で2006年以降、数十億トンの氷が融解し、将来的に海面上昇につながる恐れがあることが明らかになった。米テキサス大学(University of Texas)の研究チームが、22日の英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス(Nature Geoscience)」で発表した。
また、東南極よりも小さいがより不安定な状態になりつつある西南極(West Antarctic)の氷床も、著しく質量が減少しているという。研究者らは、地球温暖化が西南極の急速な崩壊を引き起こすのではと懸念している。西南極には、融解した場合、世界の海面を約5メートル上昇させるだけの氷が存在している。
2007年、国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)は、2100年までに海水面は18〜59センチ上昇するとの予測を発表している。だが、この数字は、グリーンランド(Greenland)や南極にある氷床が崩壊した場合の影響は考慮されていない。
現在、研究者らは、たとえ温室効果のある二酸化炭素(CO2)を削減したとしても、海面は約50センチほど上昇する可能性が高いとみている。海面が50センチ上昇すると、小さな島しょ国で人が住めなくなったり、現在数億人が居住する肥沃なデルタ地帯などに大きな損害を与える。
テキサス大のジャンリ・チェン(Jianli Chen)教授らの研究チームは、南極の海洋と氷床の相互作用を、09年1月までの7年間にわたって分析した。データは、地球の重力を測定することで海洋や極地での大規模な変化を探知する地球観測衛星グレース(GRACE)2機が収集した。
研究チームによると、西南極では毎年、260億トン前後の増減はあるものの平均で約1320億トンの氷が海水に崩落しているという。これは、さまざまな手法によるこれまでの研究結果と一致している。
また、今回初めて、東南極、特に沿岸部でも、年に平均約570億トンの質量が失われていることが明らかになった。研究チームによると、誤差は予測とほぼ同じ程度であり、氷の消失量は数十億〜100億トンだとみられている。これまで、研究者らは、東南極は質量の蓄積・減少が同程度で「バランスが保たれている」と考えられていた。
研究チームは、「氷の消失が近年、南極全土で加速していることが明らかになった。南極は今後まもなく、世界の海面上昇に大きな影響を与えることになるだろう」と結論づけた。
前週の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表された別の研究では、前回の「間氷期」の南極の気温が上方修正された。この研究によると、12万8000年前にピークを迎えた前回の間氷期(最終間氷期)では、南極地域の気温は現在よりも約6度高かったという。これはこれまでの予想よりも約3度も高い温度だ。
一連の研究結果は、今日の水準とほぼ同等の大気中の温室効果ガス濃度に対し、研究者が考えていたよりも、南極が影響を受けやすい可能性を示している。最終間氷期の海面の高さは、現在よりも5〜7メートル高かったと考えられている。(c)AFP
2009年11月22日
マイケルのムーンウォーク初披露時の手袋、35万ドルで落札
【11月22日 AFP】米ニューヨーク(New York)のタイムズ・スクエア(Times Square)にあるハード・ロック・カフェ(Hard Rock Cafe)で21日、ポップ音楽に関するオークションが開催され、故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんが、1983年に初めてムーンウォークを披露した際に着用した有名な白い手袋が35万ドル(約3100万円)で落札された。
ジュリアンズ(Julien's)主催のオークションにかけられた70点以上のマイケルさんの遺品の中でも一番の目玉は、スワロフスキー(Swarovski)のクリスタルが散りばめられた「Made in Korea(韓国製)」の表示がついた左手の手袋。世界各地から集まったファンたちの熱狂の中、落札価格(手数料込み、税別)は予想落札価格の4万〜6万ドル(約360万〜540万円)を大きく上回る42万ドル(約3700万円)にはね上がった。
マイケルさんが1987〜89年に行った初のソロツアー「Bad World Tour」で着用した、多数のジッパーやバックルで装飾された黒いジャケットも8000〜1万ドル(約71万〜89万円)という予想落札価格を大きく上回る22万5000ドル(約2000万円、手数料別)で落札された。
手袋のほかには、きらきら輝く靴と靴下、少年時代に描いたチャーリー・チャップリン(Charlie Chaplin)の似顔絵、サインが入った黒いシャツ、1985年製のメルセデスベンツ(Mercedes Benz)、手書きの手紙、ポスターなどが出品された。
会場に集まった熱狂的なファンに加え、オーストラリア、ドバイ、フランス、香港、日本などから電話やインターネットによる入札が相次ぎ、ほとんどの遺品が予想落札価格の3倍以上で落札され、10倍を超えたものも少なくなかった。(c)AFP/Sebastian Smith
米人気長寿トーク番組終了へ、司会者のオプラさんが正式発表
【11月21日 AFP】世界的な人気を誇る米女性司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)さん(55)は20日、自身が司会する長寿トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー(Oprah Winfrey Sho)」が2011年で終了することを番組中で発表した。
ウィンフリーさんは同日に生放映された番組の最後で「この番組は私の命。心から愛している。でもお別れを言う時が来たことはよく分かっている」と語った。
「オプラ・ウィンフリー・ショー」は、1985年に放送を開始した全米屈指の人気長寿番組。現在145か国で放送されている。終了予定は2011年9月9日。
番組が終了する9か月前、ウィンフリーさんは米ディスカバリー・コミュニケーションズ(Discovery Communications)と共同で新たなケーブルテレビ局を開設する予定。
ウィンフリーさんはこの番組の司会者になったことをきっかけに、社会現象的な存在となった。「ウィンフリーが人々の対話のスタイルを変えた」とさえ言われている。ゲストをなだめすかして秘話や事実を暴露させたり、涙を引き出させたりするインタビュー手法は、現在のトークショー番組ではおなじみのものとなっている。
ウィンフリーさんは他に類を見ないほどの絶大な影響力を持っており、勧めた書籍や商品は即座にベストセラーとなると言われている。また、精神面での指導者でもあり、視聴者に「真実の自己を探し、直感に従い、内なる平安を見つけるように」と訴え、意識改革を唱えてきた。子供時代に性的虐待を受けた経験もあるという。(c)AFP/Mira Oberman




